幼児期の英語教育は気をつけて

こちらは駐在の方(アメリカに期間限定で住む予定の)向けの記事となります。

ナゾナゾです。

遅くすれば遅くするほど速くなるもの。

それは幼児の英語力アップのスピードです。

3歳から英語を学ぶのと、5歳から英語を学ぶのとでは、どちらの方がより短期間で英語を向上できるのでしょうか。

 

5歳児より3歳児、3歳児より1歳児、より早く英語を学んだ方がいいのでは?と思うかもしれません。

大人になってもっと若い時に英語を勉強しておけばよかった、と思っている方もたくさんいることでしょう。

しかし、言語学者の共通認識は、しっかりとした日本語の確立ができてから英語を学んだ方が成長するスピードも速い、ということです。

 

3歳児の母語(日本語)というのはまだしっかりしたものではありません。

文法も確立していないのと、語彙力も小さい。

そんな中、英語を勉強したところで、親の第一言語が英語でもない限り、両方の言語が中途半端になってしまいます。

第一言語での語彙力もなかなか増えない。

そうなると、第二言語の成長スピードも遅くなってしまいます。

 

第一言語をしっかりやってから第二言語を学んだほうがスピードが上がります。

ただ、言語を吸収するスピードと言っても、結局は「賢さ」なんです。

 

「そんな先生!賢さなんてDNAでしょ。だったらどうしようもないのでは

?」

 

とツッコミが聞こえてきそうですが、賢さは養えるものです。

一つ、大事な公式があります。

  

賢さ=語彙力

  

語彙が豊富であればあるほど、世界が広がります。

世界が広がると勉強は苦ではないんですね。

大人になると中学の頃の勉強が楽に思えてしまうのは、語彙力が増えて、世の中に対する興味が高まったからです。

大人になって語彙力が増えれば増えるほど、世の中に興味が湧き、心からもっと勉強したいと思えるようになるのです。

 

語彙力は賢さに密接に結びつきます。

つまり、どれだけ幼児期に語彙を蓄積できたか、ということがその子供の将来につながってくるのです。

語彙の蓄積は人との関わりから得られるもの。

より多くの人と関われば関わるほど語彙力は高くなります。

また人からでなくても、多くの絵本と触れることで様々な語彙を吸収できます。

 

語彙をどれだけ増やせるか。これこそ賢さなのです。

賢さこそ全ての土台です。

というわけで、巣鴨キッズでは、様々な体験をしてもらい、語彙力が豊富になるよう日々を送ってもらっています。

 

というわけで、英語の勉強は開始時期を遅らせれば遅らせるほど、速くなります。

なぜなら、第一言語での語彙力こそが賢さであり、語彙が増え、賢こくなればなるほど第二言語も悠々と使いこなせるからです。

なので焦らずに第一言語の向上に努めましょう。

もちろん、親がアメリカ人と日本人であれば、両言語の語彙力を同時にあげても全く問題ありません。

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